NPO法人あいち少年少女センター

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PARTⅠ 少年団いきいきエピソード

エピソード4

フェニックス少年団の「大きい子会」活動

現在、団員は中学生5名、小学生6名、幼児4名、父兄の8家族で活動しています。(当時)

団員の住んでいる地域が広いため、子どもの送迎を兼ねて親も一緒に集まって活動。  

活動としては、月1・2回の割合。  フェニックス少年団には指導員がいないため、せめてあいちセンターの行事(ゆきまつり、宿集会、山のつどい、開村式など)では、子どもたちが指導員と少しでも関われるよう積極的に参加。


大きい子会の活動

 フェニックス少年団には、低学年が3分の2を占めるようになり、そのため高学年~中学生のために「大きい子会」をつくりました。

 なぜ、この会を設けたかというと、年齢差によるコミュニケーション欠如が生じたからです。  少し前までは、年上の子が年下の面倒をみることは、自然と行われていました。しかし、今日では、それすら難しくなってきています。

大人社会や地域のなかで人と人との繋がりなくなるという厳しい現実があり、子ども社会のなかでもそうした状況が生まれています。  フェニックス少年団も人ごととは思えない状況があります。

年齢差のある子ども同士とのコミュニケーションの取り方が不得手となることが心配されるからです。  そこで、親として考えたのは、グループ化をはかり、まずは、個々の主体性を養っていくという考えのもとで、活動をしてきました。

土曜日の午後2時からの時間帯で4回ほど活動をすすめてみましたが、中学生が、部活や塾で参加できなくなりました。  このままでは、少年団本来の目的である「子どもたちによる子どもの活動」が、果たせなくなる状況に陥ることになりかねないと危倶していました。  

そこで、新たな取り組みとして、「大きい子会」を夜7時から、夕食を食べながらやることにしました。  第1回目は6人中、4人も参加してくれました。もちろん、夜遅い時間帯ですので、大きい子会の父母も一緒でした。久しぶりに大きい子会は、一緒に食べることを通じて、おしゃべりを楽しんでおりました。  

人は、リラックスしている方がさまざまなアイデアが出るものです。  子どもたちから、以前、手打ちうどん作りをやったときのことが話題になり、即座に「手打ちうどんづくり」企画が決定しました。 「やっぱり、デザートも作りたい」という案も出て、その場でチラシづくりまでやりきることができました。

おしゃべりしながらでしたので遅い時間までかかることになりましたが、食べるということはなによりも人と人をつないでくれる重要なキーワードです

参加した父母たちも、さっそく、会場の確保や備品準備、参加費の相談を始めていました。 この「大きい子会」は、フェニックスの活動を一歩前進させることができました。

朝食準備をする父母村の子どもたち
(本文と写真はあんまり関係ありません)


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